抗がん剤の種類によって副作用の脱毛リスクは異なる

女性

子宮がんにかかる日本人女性は約90人に1人、死亡にいたる割合が約300人に1人と言われています。がんの中では、比較的死亡率は低い方で、早期発見なら治る確率が高まります。ただし、がん治療と聞いて多くの人がイメージするのは抗がん剤、とくに脱毛の副作用かもしれません。ただし、抗がん剤を使ったからといって必ず脱毛が起きるわけではありませんし、子宮がんの場合、抗がん剤を使わずに治療を終えられることもあります。

女性の体を襲う「子宮がん」

うつむく女性

その名が示す通り、子宮がんは子宮に生じる病気で、罹患率が高い部類に入ります。子宮がんには2種類あり、膣近くの「頸部」に生じる子宮頸がんと、膣奥の「体部」に生じる子宮体がんに分類されます。発症率を見ると、子宮頸がんは20代から40代と幅広い世代の女性にリスクがあります。子宮体がんの場合は、主に40代以上の女性に多く発症しています。発症してから行なう治療内容も異なり、早期発見なら体に負担が軽減されます。

ステージごとの子宮がん治療の流れ

-症状別治療法-

子宮がんの治療は、ステージごとや年齢、他に合併症があるかどうかで、担当医師が症状に応じた治療方針を紹介します。ステージによっては治療の負担が少なく、子宮の形状もある程度は残せます。

子宮がん治療の流れ

子宮がん治療における副作用のリスク

-治療リスクとは-

抗がん剤や放射線による治療であれば、体を切らずに済みます。優れた治療効果が期待できる反面、多くの女性が心配するのが副作用のリスクですね。下痢や吐き気は勿論、一番気になるのが脱毛です。髪は女の命で、治療によって抜け落ちる髪を見ると精神的なダメージが増加します。

髪を梳く女性

発見が比較的早く、初期段階の子宮がんなら副作用のリスクが大きい化学療法を避けられます。がん細胞自体が、臓器の粘膜に生じているので切除や放射線治療、ホルモン治療、レーザー治療で取り除けます。

がん治療が抱える副作用の恐怖

-副作用の口コミ-

    • コップを持つ女性
    • 20代女性会社員

      抗がん剤や放射線による治療であれば、体を切らずに済みます。優れた治療効果が期待できる反面、多くの女性が心配するのが副作用のリスクですね。下痢や吐き気は勿論、一番気になるのが脱毛です。髪は女の命で、治療によって抜け落ちる髪を見ると精神的なダメージが増加します。

    • 腕を組む女性
    • 40代女性専業主婦

      突然体調が悪くなり、病院で検査を受けたら子宮がんと聞いて驚きました。ある程度進行していたので、外科手術では取り除けないと診断され、抗がん剤を使用した治療を受けることにしました。一番心配なのが副作用のことで、脱毛や皮膚異常で見た目が徐々に変わってしまうのに抵抗を感じてしまいます。倦怠感や食欲不振も加わりイライラして、お見舞いにきた家族に当たり散らしてしまうのではないか心配になります。

    • 考える女性
    • 30代女性家事手伝い

      親戚のおばちゃんも、子宮がんにかかって亡くなったと聞いたことがあって、無事に治せるか心配になりました。闘病中のおばちゃんも、抗がん剤の影響で髪の毛が抜け落ちてしまっていたので、かつらや防止を被って過ごしていたのは今でも忘れられません。仮に、がんを完治できてもその後の生活に支障をきたしてしまうのではないか心配になります。皮膚はそのままになるのか、脱毛で二度と髪の毛が生えてこないのではと思うと、不安に押しつぶされそうになります。

子宮がんに使用される抗がん剤の種類

-抗がん剤の種類と脱毛レベル-

カプセル

副作用が心配される抗がん剤でも、ステージ別で使用タイミングが異なります。最近では、がん細胞が比較的大きい患者に向けて、外科手術前に抗がん剤の力で腫瘍を小さくさせます。ステージⅠやⅡで用いられる、比較的体への負担が少ない抗がん剤の種類と特徴について説明します。

種類

特徴

脱毛レベル

タキソール
(パクリタキセル)

がん細胞の分裂に関わる微小管の働きを妨害

他の抗がん剤と併用して使用可能

骨髄抑制効果により、感染症を発症しやすい

神経障害が生じやすく、手足にしびれや痛みが生じる

90%以上
エンドキサン
(シクロホスファミド)

がん細胞の核酸合成を妨害して死滅させる

点滴投与や自宅での内服療法がある

骨髄抑制による血液障害が副作用で発症

毒性代謝物の影響により尿排出で膀胱粘膜を損傷するので水分摂取で尿を排出しやすくする必要がある

24.32%~57%
ランダ・ブリプラチン
(シスプラチン)

がん細胞のDNA塩基で「グアニン」と「アデニン」を強く結合させて正常に分裂できなくする

多くの場合、吐き気と嘔吐に悩まされる

腎臓障害のリスクがあり、水分補給をして尿排出するのが基本だが、難しい場合は電解質輸液の点滴で補う

25.7%

抗がん剤の副作用は、重篤なものから軽度のものまで幅広く存在します。副作用による脱毛に関しても同じことが言えます。残念ながら、抗がん剤治療による脱毛の抑制方法は今のところ存在しません。抗がん剤治療開始から2~3週間後に抜け毛の症状が現れます。髪が抜け落ちる前に、できるだけの対策を立てましょう。抗がん剤治療が開始されてからでは遅いので、事前に副作用の少ない治療法を探しだすか、脱毛に備えて医療ウィッグや帽子などを準備して子宮がんの治療に臨みましょう。事前に準備をしておけば、副作用の脱毛による精神的ダメージが軽減され、前向きに治療を受け続けられます。